日本大学、待望のお茶の水総合キャンパス着工か

日本大学理工学部や歯学部のキャンパス拡大を目的とし、2003年に明治大学の正面に位置する総合テナントビル「お茶の水スクエア」を買収しました。
しかし、学部の独立性が高いという"特異体質"をもつ日大のテコ入れは一筋縄ではいかない模様。
お茶の水スクエアという超一流物件を巡り、各学部の思惑が交差し、話が進まないようです。

理工学部の施設にするか、歯学部施設にするか、医学部施設にするか、総合大学院施設とするか等の意見が飛び交い、長年平行線のまま話が進みませんでした。
せっかく物件を押えても未だに"日本大学"としてではなく、"日本大学〜学部"として動いてしまっているわけですね。

日本大学は大学界の巨象でありながら長年にわたり"単科大学の連合体"という不名誉なレッテルを貼られてきました。
日本大学の改革案として現在分散している学部キャンパスを集約し、お茶の水、水道橋、世田谷に学部をまとめる「3拠点構想」というものがあり、このお茶の水キャンパス改革の成否は3拠点構想が成功するか否かの試金石になりそうです。
レッテルを剥がし、再び戦前の"天下の日大"として復活する可能性も改革の完成度しだいでは見えてきます。

私は現代の硬直した大学秩序を壊し、新しい大学時代を作れるのは日本大学以外にありえないと思っています。

学生運動の体制から未だに抜けられないと言われ、学生を分散したがる日本大学本部でしたが、ようやくリベラルへの道を歩み始めたのだろうか。
学生待望のお茶の水総合キャンパスと日本大学の今後から目が離せません。